昨日、DELF B2の試験準備講座を受けた。
正直、かなりショックだった。
インタビュー音声は思うように聞き取れず、一緒に受講した人たちは、私よりずっと流暢にフランス語を話していた。中には10年近くフランス語を続けている人もいた。
私はまだDELFを始めて数ヶ月。
自分の実力を思い知らされた気がした。
帰宅してからも、なんとも言えないモヤモヤが残っていた。悔しい。でも、負けたくない。その感情がずっと混ざっていた。
そんな中、自宅でぼーっとしていた。
ふと、ヨーロッパ生活のことを思い出した。
私が滞在したフランス、イタリア、オランダは、本当にペーパーレスだった。支払いはほとんどカード。レシートも受け取らない。必要以上に「残さない」文化を感じた。
そんな中でも、私はレシートを受け取り、毎日の記録をノートに残していた。
やっぱり私は日本的なんだと思う。
帰国した今も、レシートを保存している。
効率だけではなく、「書いて残すこと」に安心感がある。
そんなことを考えながら部屋を見回すと、ノートがたくさん並んでいた。
日記。学習記録。メモ。
そして、フランス語とギリシャ語の教材。
その中に、パリ滞在中、音声を聞く余裕がなく、積んだままになっていた2月号のNHKフランス語テキストがあった。
なんとなく開いてみた。
ニュース記事を読んでみる。
すると、自分でも驚くほど、以前よりスラスラ読める。
しかも、記事だけではない。講師の意見や解説部分まで自然に頭に入ってくる。
その瞬間、ふと気づいた。
「あれ? これ、DELF B2作文で求められている型そのものじゃない?」
意見を述べ、理由を説明し、具体例を入れながら展開していく。
昨日の講座で見た世界と、今読んでいるテキストが、突然つながった。
昨日までは、「自分は全然できない」と思っていた。
でも今日、自分が積み重ねてきたノートや教材を見ながら、少し感覚が変わった。
私は、ちゃんとここまで積み上げてきた。
毎日続けてきた。
そして、以前できなかったことが、少しずつできるようになっている。
もちろん、B2は簡単ではない。
でも私は、このレベルにちゃんと縁がある。
そんな確信が、静かに生まれた。