最近、無駄な買い物をしなくなった。
以前は「とりあえず」で食材をストックしていたけれど、今は必要な分だけを買う。
それでも不思議と、家にあるものでちゃんと回っている。
むしろその方が、楽しい。
果実酒づくりが生活を変えた
きっかけのひとつが、果実酒だった。
これまでに作ったのは:
・ゴーヤ酒
・緑茶酒
・ショウガ酒
・トマト酒
・赤しそ酒
・梅酒
さらに、レモンシロップと梅シロップもある。
こうして並べてみると、少し実験のようにも見える。
でも実際にやっている感覚は、「研究」に近い。
副産物が主役になる
果実酒を作ると、必ず“漬けたあとの素材”が残る。
これをどうするか。
以前なら「もう役目は終わり」と思っていたかもしれない。
でも今は違う。
たとえば、
ショウガ酒に漬けていたしょうがを刻んで、ドレッシングにしてみた。
これが驚くほどおいしかった。
アルコールで角が取れたしょうがは、
生よりもやわらかく、香りが丸い。
ただの再利用ではなく、
新しい調味料として生まれ変わった感覚だった。
トマト酒のトマトは「食材」ではなく「調味料」
トマト酒に漬けたトマトは、かなりお酒を吸っている。
そのまま食べると強すぎるけれど、
加熱すると一気に変わる。
鶏むね肉と一緒に軽く煮ると、
アルコールの香りがコクに変わり、
トマトの旨味と合わさって、深みのある一皿になる。
ここで気づいたのは、
これはもう「トマト」ではなく「調味料」だということ。
無駄をなくすと、選ぶ力が育つ
必要な分だけ買う生活に変えてから、
・何を食べたいか
・何を組み合わせるか
・どこまでで満足するか
そういう感覚がはっきりしてきた。
だからこそ、
家にあるもので自然と回せる。
無理に節約しているわけではなく、
選ぶ精度が上がった結果、無駄が消えた。
生活はもっと遊べる
今の楽しみは、「どう使うか」を考えること。
緑茶酒の茶葉はどうするか。
赤しその残りは何に変えられるか。
正解はないけれど、試してみる価値はある。
これは料理というより、
小さな実験の積み重ね。
おわりに
無駄を減らそうとして始めたわけではない。
でも気づいたら、
生活そのものがシンプルになり、
その中で遊べる余白ができていた。
果実酒と、その副産物。
ただそれだけのことが、
日常を少し豊かにしてくれている。