ふとしたきっかけで、私はギリシャ語を始めた。
強い目的があったわけではない。
仕事に必要でもないし、すぐに使う予定もない。
ただ、気づいたら始めていた。
幼いころの記憶
もともとのきっかけをたどると、
幼いころに興味を持っていたギリシャ神話に行きつく。
神々の名前や物語の世界観が好きで、
なんとなく心に残っていた。
大人になってから改めて読み返してみると、
あの頃とは違う感覚で、また面白く感じた。
実際に行ってみたギリシャ
さらにその流れで、ギリシャを訪れる機会があった。
遺跡を目の前にしたとき、
本で読んでいた世界が現実とつながった感じがした。
石の質感や空気、光。
言葉では説明しきれないけれど、
どこか心に残る体験だった。
ギリシャ文字との出会い
街の看板や案内表示に書かれていたギリシャ文字。
まったく知らない記号というわけではなく、
どこかで見たことがあるような、不思議な感覚だった。
そして何より、単純にかわいいと思った。
この「なんとなくいいな」という感覚が、
意外と大きかった気がする。
好奇心と、少しの快楽
結局のところ、
私がギリシャ語を始めた理由はとてもシンプルだ。
興味があったから。
そして、やってみたかったから。
でも実際に触れてみると、
それだけではなかった。
発音を聞いているときの心地よさや、
少しだけ意味がわかった瞬間の感覚。
うまく言えないけれど、
どこか「気持ちいい」と感じる瞬間がある。
ほんの小さなことなのに、
それが少しうれしくて、もう少し続けてみたくなる。
語学には、こういう感覚があるのだと思う。
おわりに
語学は、必要だから始めるものだけじゃない。
過去の記憶や、旅の体験や、
ちょっとした「いいな」という感覚から始まることもある。
そして続けていく中で、
少しずつ、自分の中に心地よさが生まれていく。
私にとってのギリシャ語は、
そんなささやかな好奇心と、小さな快楽から始まった。
これからどうなるかはわからないけれど、
その過程も含めて、楽しんでいきたいと思う。