上を目指す人と、日々を味わう人|海外の友人たちから見えた違い


私には、海外に何人か知り合いがいる。

ベトナムにいる父の知り合い、
オランダの彼、
フランスの彼、
そして、たまに連絡を取るカナダ人の彼。

それぞれ全く違う人生を歩んでいて、同じ価値観ではない。
だからこれは断定ではないけれど、関わる中で感じている傾向がある。


上を目指す感覚

アジア圏の人と話していると、どこかに共通する空気を感じる。

「もっと良くなりたい」
「今より上に行きたい」

努力や成長が前提にある会話が多い。

仕事の話でも、生活の話でも、
“今の状態に満足して終わらない感覚”がある。

それは悪いことではなく、むしろエネルギーでもある。
現実を変えていく力になるものだと思う。


日々を観察する感覚

一方で、ヨーロッパや北米の友人たちと話していると、少し違う方向を感じる。

彼らは「上を目指していない」というより、
“今をどう感じているか”に重心がある。

・今日の天気がよかった
・カフェで過ごした時間が心地よかった
・最近こんなことを考えている

そんな、小さな出来事を丁寧に見ている。

何かを達成するためというより、
日々の中にある感覚をそのまま味わっているように見える。


どちらが正しいかではない

この違いを感じたとき、最初は少し戸惑った。

どちらが正しいのか。
どちらの生き方がいいのか。

でも今は、そういう話ではないと思っている。

上を目指す力があるから前に進める。
日々を味わう力があるから、今を感じられる。

どちらも必要で、どちらも欠けるとバランスが崩れる。


私の中で起きている変化

パリでの生活を経て、
私は少しだけ後者の感覚に触れた。

何かを達成し続けることよりも、
「今日をどう過ごしたか」に意識が向くようになった。

カフェで過ごす時間や、
図書館で静かに本を読む時間。

そういうものが、ただの“暇”ではなくなった。


小さな観察が増えていく

最近、自分の中で変わってきたことがある。

大きな目標を追うだけでなく、
日々の小さな変化や感覚を拾うようになったこと。

例えば、
食べたいものが変わったこと。
過ごし方が変わったこと。
人との距離感が変わったこと。

そういう一つひとつを、以前より丁寧に見ている。


まとめ|違いは外ではなく、自分の中にある

海外の友人たちとの関わりの中で見えてきたのは、
国の違い以上に、「生き方の重心の違い」だった。

上を目指すのか、今を味わうのか。

そして今、私はその間にいる。

どちらか一方ではなく、
その両方を行き来しながら、自分のバランスを探している。