コンビニでお金を下ろした。
それだけの用事だった。
店内に入ると、いつものように目に入るお菓子コーナー。
ポテトチップスを手に取ろうか、一瞬迷った。
でも、そのまま何も買わずに店を出た。
不思議と、「我慢した」という感覚はなかった。
■ 19,000円の禁煙貯金
この日引き出したのは19,000円。
すべて禁煙して浮いたお金だ。
もし吸い続けていたら、
このお金は確実に消えていた。
そう考えると、これは単なる現金ではなく、
自分の選択の積み重ねで残ったお金だと思う。
■ パリでは無駄買いができない
そのとき、ふとパリでの生活を思い出した。
パリでは、無駄買いができない。
というより、
無駄に買うという発想自体が生まれにくい環境だった。
気軽に立ち寄れるコンビニは少なく、
食べるものは自分で選び、用意するのが基本。
スーパーで必要なものを買い、
持参した軽い食事をとる人も多い。
「なんとなく買う」という行動が、
自然と削ぎ落とされていく。
■ 我慢ではなく、感覚の違い
今回、ポテチを買わなかったのは、
我慢したからではない。
パリで身についた
「必要なものを選ぶ」という感覚が、
そのまま出てきただけだった。
- 今日はお金を下ろすために来た
- だからそれ以外は買わない
ただそれだけの判断。
でもこの“ズレのなさ”が、心地よかった。
■ 日本の「買いやすさ」との違い
日本はとても便利だ。
コンビニに行けば、すぐに何でも手に入る。
だからこそ、目的以外のものも簡単に買えてしまう。
それは悪いことではないけれど、
油断すると「なんとなくの出費」が増えていく。
パリではそれが難しかった分、
自分で選ぶ感覚が自然と育っていたのかもしれない。
■ 小さな選択が、自分をつくる
ポテチ一袋、150円くらい。
金額だけ見れば小さい。
でも、その選択は確実に積み重なる。
- なんとなく買う
- 必要だから買う
この違いは、あとから大きな差になる。
この日は、
19,000円を守っただけじゃない。
自分の軸で選ぶ感覚を、もう一度確認できた日だった。
■ まとめ
無駄買いできない街で身についた感覚は、
日本に戻ってからも消えていなかった。
コンビニでポテチを買わなかった。
それだけの出来事。
でもそこには、
- 禁煙で生まれた19,000円
- 一瞬の誘惑
- パリで身についた感覚
- 自分で選んだ行動
があった。
環境は変わっても、選び方は残る。
パリが教えてくれたのは、
そのシンプルな事実だったのかもしれない。