「夢のような生活」と聞くと、多くの人は豪華な家や高級車、自由な旅行を思い浮かべるかもしれない。
でも、私にとっての夢のような生活は、少し違う。
毎日、好きなことをして生きること。
そう言うと、「ストイックですね」と言われることがある。
確かに、毎日語学を学び、運動を続け、食事にも気を配っている。一見すると、自分を厳しく律しているように見えるかもしれない。
けれど、私自身には我慢をしている感覚はほとんどない。
昼休みには辞書を開き、新しい言葉に出会うことを楽しむ。仕事帰りには魚屋に寄り、旬の魚を選ぶ。家では素材の味を生かした料理を作り、週末にはゆっくり休みながら、自分の興味のあることを学ぶ。
どれも「やらなければならないこと」ではなく、「やりたいこと」だ。
もちろん、好きなことだけでは生活は成り立たない。
だからこそ、お金の管理も大切にしている。必要なところにはしっかりお金を使い、工夫できるところは工夫する。無理なく続けられる生活をつくることも、私にとっては楽しみの一つになっている。
以前は、「もっと何かを手に入れなければ幸せになれない」と思っていた時期もあった。
でも今は違う。
毎日の積み重ねそのものが、人生を豊かにしてくれている。
語学を学ぶことも、体を動かすことも、おいしい魚を味わうことも、お金を管理することも、それぞれが別々の趣味ではない。すべてがつながり、私の生活を支えている。
華やかな暮らしではない。
けれど、自分が本当に好きなことに時間を使い、それを長く続けられるよう工夫しながら暮らす毎日は、私にとって十分すぎるほど豊かだ。
夢のような生活は、特別な場所にあるものではなかった。
毎日の小さな選択を、自分の価値観に合わせて積み重ねた先に、静かに待っていたのである。