ギリシャ語試験が終わった。
試験終了後、何をしていたのか、正直あまり覚えていない。
頭が真っ白というより、長い集中状態から急に解放されて、記憶が飛んだ感じだった。
結果がどうだったのか。
今は不思議なくらい、そこに執着がない。
合格発表までは二ヶ月以上あるらしい。
きっと忘れた頃に、突然結果がやって来る。
でも、今回はそれでいいと思っている。
今回の試験で一番大きかったのは、「試験を受けた」という経験そのものだった。
実際に会場へ行き、周囲の緊張感の中で、数時間ギリシャ語だけに集中する。
聞き取る。読む。考える。書く。
わからなくても前へ進む。
それを一通り経験できたことが、自分の中では大きかった。
帰りの便を待ちながら、一番安い缶チューハイを飲んだ。
驚くほど効いた。
たぶん、アルコールが効いたというより、緊張が切れたのだと思う。
ここ数ヶ月、生活の中心にギリシャ語学習があった。
毎日少しずつ積み重ねて、走って、食べて、また机に向かう。
派手さはないけれど、静かに続いていた。
試験が終わった今、不思議なことに、「もう一度最初から学びたい」という気持ちになっている。
試験のためではなく、言葉そのものを、もう一度ちゃんと学びたい。
たぶん今回、自分の中で何かが終わったというより、何かが始まったのかもしれない。