ハローワークの帰り道、小さな発見で満たされた日


今日は失業給付の認定日だった。

目的は決まっていたので、朝は淡々と準備をした。でも、せっかく街に出るなら、手続きのあとどこかで語学学習をしようと思い、ノートとイヤホンをバッグに入れて家を出た。

少し早めに着きそうだった。

近くにはスターバックスもあったので、最初はそこで勉強しようかなと思っていた。でも、そのすぐそばにマクドナルドが見えた。

「コーヒーを飲むだけなら、こっちで十分かもしれない」

そう思って店内に入った。

コーヒーを注文し、席についてノートとスマホを開く。特別なことではない。でも、その流れが妙に心地よかった。

最近の私は、“ちゃんとした場所”を求めなくなった気がする。

高いカフェじゃなくてもいい。
完璧な環境じゃなくてもいい。
その時に必要なものが揃っていれば、それで十分。

語学学習をしていると、小さな発見があった。

入力した文章を音声で聞ける。

今の時代では当たり前なのかもしれない。でも実際に使ってみると、「これは便利だな」と素直に思った。

安いコーヒー一杯で、新しい発見があった。

こういうことが、今は少し嬉しい。

手続きが終わったあと、今度は回転寿司チェーン店に入った。

最近はオーダー中心の店も多いけれど、その店ではまだレーン皿が流れていた。

レーン皿なら一皿110円。
オーダーだと130円。

私は迷わずレーン皿を選んだ。

流れてくる皿を見ながら、「今日はこれにしようかな」と選ぶ。あの感覚が好きだ。

しかも、ちゃんと好みのネタも流れてくる。

気づけば10皿食べていた。

満足だった。

高級寿司ではない。でも、「安いから妥協した」という感じはなかった。むしろ、自分で選びながら、必要な分だけ食べて、ちゃんと満たされた感覚があった。

最近の私は、こういう感覚を大事にしている。

高価なものを求めるより、今ある選択肢の中で、どう楽しむか。

マクドナルドのコーヒーも、回転寿司のレーン皿も、以前なら「節約」という言葉で見ていたかもしれない。

でも今は少し違う。

自分で選び、自分で満足している感覚がある。

帰国して1か月。

派手なことはしていない。でも、こういう日常の小さな選択が、今の私にはちょうどいい。

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