パリの夜は静かで、福岡の夜はにぎやかに感じることがある。
同じ「夜」という時間なのに、場所が変わると、こんなにも印象が違うのかと不思議に思うことがある。
パリにいたとき、夜はとても静かだった。
街の音は少しずつ落ち着いていき、
カフェのざわめきも消えていく。
部屋に戻ると、自分の時間だけがゆっくり残っているような感覚があった。
何か特別なことをしているわけではないのに、
その静けさの中にいるだけで落ち着いていた。
福岡に戻ってからは、夜の印象が少し違う。
街の音がまだどこかに残っているように感じたり、
生活の気配が近くにあるように思えたりすることがある。
ただ、それが悪いというわけではない。
にぎやかさの中にも日常の安心感がある。
ただ最近は、その違いそのものよりも、
「自分がその夜をどう過ごしているか」の方が大きくなってきた。
静かでも、にぎやかでも、
その中で自分の時間を持てているかどうか。
そこが感覚の中心になっている。
パリの夜は静かだったし、
福岡の夜は少しにぎやかに感じることもある。
でも今は、その違いを比べるというよりも、
どちらの夜にも、自分の余白はちゃんとあると感じている。
夜という時間は、場所の性質というよりも、
そのときの自分の状態を映すものなのかもしれない。
そう思うようになってから、
夜の感じ方は少しだけやわらかくなった。