「痩せている=綺麗」って、本当にそこまで強い基準なんだろうか。
日本にいると、この前提はほとんど疑われない。
細いことは、わかりやすく評価される。
もちろん、それ自体が悪いとは思わない。
努力の結果でもあるし、一つの美しさでもある。
ただ、フランス で生活してみて、少し違う軸を見た。
細い人もいる。
でも、それだけで「綺麗」とはならない。
むしろ印象に残るのは、
身体の使い方や、立ち方、動き方だった。
筋肉のつき方や、姿勢。
その人がどう身体を扱っているかが、そのまま外に出ている。
ここで感じたのは、体型の違いというより、基準の置き方の違いだった。
私には、日本は「外から見た分かりやすさ」に寄っているように見えた。
フランスは、「その人の中でどう成立しているか」に重きがあるように感じた。
だから、日本では「痩せること」が一つの目標になりやすい。
誰にでも共有できる基準だから。
一方でフランスでは、もう少し曖昧だ。
細さも要素の一つではあるけど、
それだけでは足りない。
身体のバランスや、動き、雰囲気。
いくつかの要素が重なって、その人の印象が決まる。
どちらが正しいという話ではない。
ただ、私自身は気づいた。
「痩せているかどうか」だけで安心していた自分の基準は、少し狭かったかもしれない、と。
それからは、体重よりも
どう動けるか、どう整っているかを見るようになった。
同じトレーニングでも、目的が少し変わる。
減らすためじゃなくて、整えるため。
たぶんその違いは、見た目以上に大きい。
身体は結果だけど、
その前にある考え方は、もっとはっきり表に出る。
だからこそ、どこを基準にするかは、
思っている以上に重要なんだと思う。