パリ滞在中、私はアムステルダムを訪れた。
きっかけは、現地に住む友達に会うためだった。
彼は「パリかブリュッセルで会おうか」と言ってくれたけれど、
私はオランダに行ったことがなかった。
せっかくなら、その土地を見てみたい。
そう思って、アムステルダムで会うことにした。
到着すると、彼はレンタカーで迎えに来てくれていた。
しかもベンツ。
その時点で、今回の旅はただの観光ではなく、
少し特別な時間になる予感がしていた。
一日目は、アムステルダムの街をゆっくり歩いた。
まず食べたのは、伝統的なパンケーキ。
日本のものよりもシンプルで、どこか素朴な味だった。
そのあと街を散策し、
アムステルダム国立美術館を訪れた。
有名な観光地ではあるけれど、
誰かと一緒に見ることで、また違った見え方になる。
カフェで少し休憩しながら、
ただ街の空気を感じる時間が心地よかった。
夜は繁華街を歩いた。
アムステルダムは大麻が合法な国としても知られている。
その背景や実際の街の雰囲気について、彼がいろいろと教えてくれた。
表面的なイメージだけでは分からない、
「その国のリアル」に触れた気がした。
二日目は、少し足を伸ばして
ロッテルダムと
ハールレムへ。
彼は建築エンジニアで、
オランダの建物や都市設計についてとても詳しい。
街を歩きながら、建物の特徴や歴史、
さらにはユネスコの世界遺産に登録されていることなども教えてくれた。
印象的だったのは、
彼自身がオランダ出身でありながら
「まだ新しい発見がある」
と言っていたこと。
この旅で強く感じたのは、
場所だけでなく、「誰と過ごすか」で旅の質は変わるということだった。
もし一人で訪れていたら、
同じ景色でも、ここまで深くは見えていなかったと思う。
アムステルダムは自由で、コンパクトで、どこか軽やかな街だった。
でもそれ以上に印象に残っているのは、
その街を案内してくれた「人」との時間。
観光地を巡るだけでは出会えない風景がある。
そしてそれは、誰かと共有することで初めて見えてくる。
そんなことを感じた、2日間だった。